IFS内的家族システムは、システム思考を元にした家族療法から、リチャードシュワルツ博士が開発したものなんですが、彼は、元々スピどころか、心の内面に向かうということもあまり興味がなかったようでした。しかしながら、外的な家族関係の力動を変えるだけではうまくいかない臨床例が多くあること、彼のクライアントが彼女の内面に存在する複数の人格(パーツ)を話したことから、IFSを発展させたのでした。というわけで、純粋に臨床経験から発展したものです。同様に、彼は元々スピリチュアルなことや宗教にも興味はなく、科学的なデータのみ信頼していました。しかしながら、IFSのSelf(ルフ)が、各宗教や瞑想などスピリチュアルな教えと酷似していることに気付き、認めざるを得なくなります。

最近出版された

『ALTOGETHER YOU』by Jenna Riemersma

は、クリスチャンの観点からかかれたIFSモデルですが、正直、全世界を揺るがす威力のある本の予感がします。キリストが、すべてにおいて愛が第一である と、あれほどはっきりと述べているのに、キリスト教、とくにアメリカのプロテスタント系の考えや行いには、到底愛に基づいているとは考えがたいものが多々あります。

出産と子どもの病気をきっかけにキリスト者になったものの、常に疑問がつきまとっていました。なぜ愛を説く神さまを信じているのに、これほど他人に対して冷たく批判的な人々がいるのか。

私の場合、IFSを学ぶにつれて、そのモデルが驚くほど聖書との記述と合致していること、そしてなぜ、熱心に信仰していても、神さまに出会う体験をしたことがない人が多いのか、出会うためにはどうすればいいのか、心に暖めてきたこと、でも、クリスチャンの人たちの批判を恐れて堂々と公言する勇気がなかったことが、この本に書かれていました。著者は生粋のクリスチャンであり、ハーバードで研究した人であり、ソーシャルワーカーとして、臨床経験の豊かな魅力的な(美人!)女性です。盲信とかではなく、リチャードシュワルツと同様に、冷静に事実に基づいた解釈をしており、非常に信頼できると感じます。そうそう!!と、首を100回くらいブンブン振りながら、色ペンで線を引きまくりながら読みました。


今年一番のおすすめ本です!
英語ですが、文体が平易で非常に読みやすいです。IFSに興味があり、洋書を読んでみようと言う方に最適です。